日本共産党の加賀屋千鶴子秋田県議は17日、予算特別委員会総括審査で、PFI方式で発注する新県立体育館(アリーナ)の事業費が、当初より110億円増の364億円に膨れた経緯と積算内容をただしました。
加賀屋県議は入札辞退した4グループから県が総額や単価などを聞き取って110億円という金額を決め、後追いでつじつまを合わせたのではないかと追及。「業者の希望価格に沿った金額ではないか」との指摘に、県側は他自治体等の事例を踏まえて積算したものだと答弁しました。
加賀屋県議は、「直近の実勢価格調査による」とする工事が、58億円もあるとし、「業者の言い値であり、増額の妥当性を判断できず、公共工事にふさわしくない」と述べ、特別な注文は競争価格ではなく、相手の言い値になってしまうと指摘。
加賀屋県議は、多くの疑問が残ったままとし、「県民生活がこんなに大変な時に、110億円もの増額になるのであれば、立ち止まって検討すべきだ」と求めました。
(写真は秋田県議会YouTubeより)