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吉田比例候補ら豪雨被害現地に 北秋田市・上小阿仁村復旧のめどたたず対策急務

 日本共産党の吉田恭子衆院東北ブロック比例候補は2日、秋田県の上小阿仁村と北秋田市に入り、豪雨被害の現地調査をしました。藤本ゆり衆院秋田2区候補と加賀屋千鶴子県議が同行しました。

同地区では、7月25日夜からの豪雨により小阿仁川と支流の五反沢川・仏社川が氾濫。住宅や農地の冠水、道路や護岸などの流失、山林やがけが崩れるなど、甚大な被害が発生しました。3年連続の豪雨被害で、住民の命と暮らし、生業(なりわい)への大きな影響に直面しています。

 上小阿仁村では、党北鹿地区委員会の板垣淳地区委員長(北秋田市議)の案内で被災現場をまわり、小林悦次村長から状況や要望を聞きました。

 小林村長は、送排水パイプが破損し断水状態の5集落に排水車で水を届けているなど現状を説明。「人的被害が出なかったのは幸いです。ようやく水位が下がり復旧や調査を進めていますが、めども立っていません」と、激甚災害の指定や堤防のかさ上げなど抜本的な対策を要望しました。

 北秋田市では、農業水利学が専門の近藤正秋田県立大学准教授らと三浦倫美北秋田市議が同行して被災地域を調査。農地や用水路に土砂や流木などが流れ込み。調査に入れない現場もありました。

 住民や農家からは「3年連続の被害で、対策が進まなければ営農プランも持てない」「いま一番水がほしい時期。農道の復旧や水が入れられるようにして欲しい」など切実な要望や、水田活用交付金改悪など、小規模・多様な農業ないがしろの自民党政治への怒りも寄せられました。

 吉田候補は「災害対策を急ぐと同時に地域を守る人たちの努力が生きる政治に変えるため頑張りたい」と応じました。